【君が想うよりオオカミ】    男女の間に友情という観念は成立するのかを描く小説       【TVブロ酢】           辛口、甘口でないスッぱい批評        【となりのレトロ】


by tencho77

TVブロ酢 7ch 【 迷品散々 】

『 判決 被告に損害賠償 6,230円 の支払いを命ずる 』

6年前、商標を争う民事裁判で暗黒街が受けた判決である。

民事裁判でも、相手方から訴訟を起こされれば『 被告 』といわれてしまう。

私が開発したある商品の商標を巡って、同業企業から商標侵害として1,600万円の
損害賠償を訴えられたのだった。

「約6千円でも負け(敗訴)は負けだ。」と言う暗黒街の偉い住人もいた。

暗黒街の普通の住人達にはあまりわからないよう約1年間、月1回霞ヶ関の裁判所に通った。

結果、判決は敗訴だったが、金額は商標の価値からの推量でぐんと減額となった。
相手方の弁護士もその過程において、こちら側が相手方の別法律違反を切り出してからやる気が無くなり、裁判費用も相手方が負担してくれた。

私が裏の店長になる、これもひとつのきっかけだったかもしれない。

こちら側の弁護士と弁理士は忙しいのか、負けが嫌だったのか裁判所に判決文を
なかなか確認しにいかなかった。
霞ヶ関へ自ら出向いて判決を見せてもらいに行っていた。

暗黒街に帰ると電話が鳴りっぱなし。
そう、裁判や判決の内容が特異であった為、新聞社各社様からだった。

「相手方の企業に言いたいことはありますか?」

「俗に○○(今回の商標単語)って一般名称じゃなかったんですか?」

「これからその商品はどうするんですか!売り続けるんですか?」

なかには丁寧な新聞社もいたが、あくまでも被告側なので、ほとんどが攻撃的な質問だった。

最も頭にきたのが記憶違いであったら申し訳ないが、毎日新聞記者の質問、というか口撃である。

「今回の事件、ウチが当番社だから早くコメントだしてくれよ。」

弁護士を通してきちんと出そうと想っていたので、再度連絡する旨を伝え一旦電話を切った。
弁護士が別の裁判に出廷していて、なかなか連絡がつかなかった。
原稿や印刷の締め切りがあるのか、しびれをきらしたのか再度電話が入った。

「早くコメントだしてくれよ。」

こちらとしてはもうこの一言しかない。

「ノーコメント。」

「なんだよ!ノーコメントだったら、最初からそう言ってくれよ!」

ガチャ!

翌日の朝刊には、記事冒頭に相手方企業の「認められてよかった!」など
流暢なコメントが数行載っており、最後に1行、まるで愛想の無い悪いイメージで
「ノーコメント。」と載っていた。
新聞社によっては「判決文を詳しくみていないのでノーコメントです。」
と丁寧な表現もあった。(巨人ファンでは無いが、たしか読売と日経。)

マスコミは読者や視聴者、聴視者に興味を持ってもらいたいように記事や番組をつくりたいのだ。

今回のTVブロ酢 7chは地デジ7chということでテレビ東京。

そのテレビ東京に出演の時にも、この裁判と同じような感覚に陥ったのだ。

同じく6年程前、裁判とは別件で取材希望とのことで、テレビ東京から出演依頼がきた。

『 ワールドビジネスサテライト 』という経済を中心とした報道番組である。

『 銘品礼賛 』という、商品の歴史や雑学を紹介するコーナーに暗黒街商品をとのことだった。
偶然にもフューチャーする商品には、同仕様商品を持つ創業以来のライバル企業があった。
そのライバル企業にも取材をするという。

取材の順番は暗黒街のほうが先だった。

『 ワンダフル 』の時もそうだったが、台本を事前に読ませてもらっていた。

半日まではいかないが、結構な時間リハーサルをした。
そのリハーサルで出た、台本にないレポーターからの質問がすごく気になっていた。

「ライバル企業に対してなにか巻き返してやろうとか、敵対心はないんですか?」

実はそのライバル企業とは商標で、私が関わった裁判規模ではない、
当時数年間にも及ぶ泥沼の裁判記録があることを知っていた。
同じ業界ということもあり、お互いの敵対心を煽るようなことはタブーなのだ。

「この質問の部分NGでお願いします。」

私はプロデューサー、ディレクターに経緯を説明した。

「わかりました。この部分、台本から抜きます。」

私のもらった台本には最初から載ってねぇーんだよ。

くだんの部分を抜いてもう一度リハーサルをした。
そして本番、

「ライバル企業に対してなにか巻き返してやろうとか、敵対心はないんですか?」

緊張している素人相手だからつい答えると考えたのだろうか。

一旦本番を止めてやろうかと想ったが、とっさに受け答えし乗り切った。

ドラマとかではないので、数週間後にオンエアとなった。

ライバル企業商品の歴史からはじまり、ライバル企業の地道な営業活動と苦労話、
ライバル企業の社長様の談話・・・・・。

そう、オンエアされたのはとっさに答えたこの部分だけだった。
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by tencho77 | 2009-06-30 19:12 | 【TVブロ酢】