【君が想うよりオオカミ】    男女の間に友情という観念は成立するのかを描く小説       【TVブロ酢】           辛口、甘口でないスッぱい批評        【となりのレトロ】


by tencho77

進ぬ!電波中年 Season 2 【 君が想うよりオオカミ実写版 】

「どこか知らない遠い国に行ってしまいたい・・・。」

そう想ったことはありませんか?

日々濃くなり辛さが増していく暗黒街。
表店長の仕事に心が折れてしまった・・・。
海外逃亡を妄想した私は、気がつけば首都高で営業車を南へ走らせていた。

『 密入国 』という言葉はよく耳にする。
『 密出国 』という言葉はあまり耳にしない。
海外逃亡をするのにはたして『 密出国 』は出来るのか・・・。

首都高にのってから小一時間、
『 君が想うよりオオカミ 』の舞台にもなった有名な広大な埠頭に着いた。

広大な敷地のため、『 C 』や『 P 』、『 T 』などアルファベットで区画されている。

税関や検査場などが建ちならんでいるため、
『 関係者以外立入禁止 』の看板が路肩や頭上のそこかしこある。
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しかしながら検問があるわけでもなく、素通りで侵入できた。
もはや『 進ぬ!』の意味合いは『 進入 』=『 侵入 』となりつつあるのか・・・。

地図を見てどの区画の港へ侵入しようか考えた。

アルファベットで区画された『 上屋 』と表示されている港。
『 C 』は内陸よりなので選択肢にない。
海沿いの『 P 』か『 T 』、どちらにするか。
小説風の主人公モデル『 おきゃん姐さん 』から『 おきゃんてぃ~ 』の
『 てぃ~ 』で『 T 』にしよう。

遠目に望むT区画入口にはさすがに警備員の姿が見える。

「どちらへ?」
「何の用事で来られましたか?」
「車輌の検査をさせて下さい。」
警備員からこのような質問がくることを頭の中で想定していた。

「○○港運に納品です。」
T区画内のたまたま視界に入った運輸会社を使う回答を想定していた。

以前、千葉県にある超有名国際空港の車輌検問でふざけた回答をして警備員の怒りに触れ、
無駄に長い時間を浪費した経験からの想定だ。

車輌を停めた。

「だめだめそこに停めたら!」

そう、警備員の気をそらすためにわざと入口門の中心に車輌を停めたのだ。
門の内側横に警備員から誘導された。



車輌の中を少し見ただけで、しかも警備員自ら入港台帳に書き込みをしてくれている。
車輌後部はスモークでほとんど見えないにも関わらず・・・。

「お疲れ様です。」

「はい、これ見えるところに置いて。」

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まんまと通行証を入手し車輌のフロントに置き、港内に侵入。

ナンバープレートの無い『 構内専用車 』に紛れて目立たぬように車輌を停める。

以前、千葉県にある超有名遊園地裏側で、フロート(パレード用車輌)の車庫前に駐車してしまい、
遊園地側の怒りに触れ、無駄に長い時間を浪費した経験からの行動だ。

船を捜し海方向へ歩いていく。

すると周りには車輌が何台も無造作に置かれている。
停められているのではない、置かれているのだ。
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なぜなら車輌が破損しているから、置かれているのだ。
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特にこの車輌は怪しい・・・。
フロントガラス銃痕のようなヒビ。
そして白いチョーク?のような質感で書かれた『 ドバイ 』の文字。
ドバイからの密輸入なのか?
それともヒビは運転者によるもので、ドバイに密輸出される事故車なのか?

そういえば来る途中、このT区画の隣りに国道を挟んで鉄鋼上屋が見えた。
陸では続いていないが、当然海面では続いている。
やはりこの車輌はドバイからの密輸入だ。
隠れて海伝いに鉄鋼上屋に運ばれ、スクラップとなり闇市場に流れる・・・。

勝手に想像しながら少し歩くとやっと船が見えた。
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侵入するには小さすぎず大きすぎず丁度よい規模だ。

ふと想った。
行き先は・・・。

「お疲れ様です。今日あれどこ行きでしたっけ?」

200メートルくらい先に歩き、白い土嚢のような積荷をいじっていた作業員に尋ねた。

「おう。お疲れさん。伝票には確かマレーシアってなってたぜ。」

「そ、そうでしたね。」

マレーシア・・・。
瑠璃色の海、ビーチリゾートや香港のような夜景だったか。
自分としてあまりなじみが無く、はっきりと認識していない国だ。

知らない国は言葉で絶対苦労すると想う。
何語圏?

数年前出張を中心に海外渡航が多かった時期がある。
ニューヨーク、サンフランシスコ、ロス、韓国など英語が通用するならなんとかなった。
ドイツヤフランス、スイスは英語が通用せず苦労のしっぱなしだった。

携帯電話が鳴った。

なんとかの皮算用で言葉の気苦労をしていた妄想馬鹿人は我に返った。
仕入先の営業担当の女性だった。
もちろん日本語である。

「突然ですが、私、今月20日付で辞めるんです。」

出版社の広告部から今の仕入先に入社してまだ1年も経っていない。
明日事情を説明したいという。

「わかりました。明日商談しましょう。」

何の気なしに秋葉原でアポイントを入れてしまった。

会社をすぐ退職するなど、何かから逃げることは簡単だ。
自分はまだ逃げないでおこう。
頑張れるという妄想ではなく、暗示をかけておこう。

滞在時間の長さをつっこまれることもなく、警備員に通行証を返却した。

今度は首都高で営業車を北へ走らせていた・・・。











To the next season!!!
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by tencho77 | 2009-11-11 01:56 | 【進ぬ!電波中年】