【君が想うよりオオカミ】    男女の間に友情という観念は成立するのかを描く小説       【TVブロ酢】           辛口、甘口でないスッぱい批評        【となりのレトロ】


by tencho77

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「ふぁぁぁ。ねむい・・・。」

生物学を説明する声が、延々とお経のように聴こえてくる・・・。
「講義を開始する!」と言われてから、チャイム直前の今まで。

( 学長の授業はいつも変なテンションなのよね・・・。 )

うとうとしながら、時々指先が痛むので熟睡まではいかなくてすんだ。

目覚めのチャイムが鳴った。

「ねぇ、今日どうする?秋絵。」

クラスメイトのえみが満面の笑みで聞いてきた。
なにか裏があるのだろうか。
今日はテスト前でもう授業はない。

「学食でランチしてかない?」

「うーん。眠い。しばらく立ちた~くない。」

「何じぃっとしてんのよ。行こうよ!」

えみは男っぽく、強引なところがある。
そういうところも好きだ。
ぐいぐい自分を引っ張っていくタイプのえみ。
親友の一人だ。
1LDJのえみ宅に何度も泊まりに行ったこともある。
少し離れた神戸から通っている。
この歳で未婚の母であるからということを知っている。

背中に天使のようなタトゥーがあることも・・・。

帰宅してからランチ、試験勉強のコースが大半なので学食はすいている。

えみは何か聞きたくてしょうがなさそうだ。

「ねぇ。こないだ、たまたまふらりと行った、瀬須月高校の文化祭で好きな男できたんでしょ?」

「は?あんな関白宣言みたいな男子高に、いい奴いるわけないじゃん?」

「えー。ほんとー?だってマサオとよさげだったじゃん。」

「ありえない!だっていまどき、俺、キムタクみたいだろなんて、自分で言ってんだよ。」

「いやー。案外お似合いだよ、マサオ。」

「次、マサオって言ったら殴るからね。」

「おおこわ。なに食べる?」

「ラーメンだべ。やっぱ、あまりおなかすいてない。マフィンでいいや。」

「私もダイエット中だから、特製サラダでいいや。ついでにマフィン、買ってきてあげるよ。」

独りになると考えてしまう。
朝のあの男はどうしただろうか・・・。
警察に通報すべきか、さんざん迷った。
巻き込まれたくない。
気になるしウザい。

「どうした?ぼーっとして。マサ・・・おっと。」

えみは竹のボールに入った糸こんのようなサラダとマフィンを運んできた。

「また言ったでしょ。」

ううん、と首を振ってサラダをつつきだした。
こしあんの入っている、学食特製のマフィンを気力無くゆっくりと食べた。

「どうしたの。秋絵らしくないね。いつもお菓子なんかすぐ食べちゃうのに。」

どうしても今朝の出来事が頭から離れない。
まるで頭脳に警察がいるようだ。
えみの話していることは耳に入らず、身振り手振りだけが最初に目につく道化師を見ているようだ。

「じゃあ、帰って本格的にランチしよう!」

半ば怒り気味のえみと学食を出て、バス停へ向かった。

「じゃあね、秋絵。」

「いいわね。運転手付きの高級車が迎えにくるお嬢さんは。」

「たまたまよ。今日のランチは実家でカレーパーティーだからよ。」



秋絵と別れた。

いつもバス停とは反対側の校舎裏に迎えに来てくれる。
バス停側の迎えだと、冷やかす連中がいるので嫌だからだ。

( マサオとてっきりもう付き合って・・・。 )

それより元気のない秋絵のことが気になっていた。
指の怪我はどうしたのだろうか・・・。
バイクで転倒?ちがう、今日はバス・・・。
不安そうな秋絵の横顔が心に挟まっている。

迎えの高級車が近づいてきた。

「ご苦労様。馬葉。ちょっと途中ふるぽんやによって・・・。」

運転手の若い男は怯えたような表情だ。

「おろろろろろろろろろろ。」

「どうした・・・・の・・・・!」

プレジデントを覗き込んだ。
後部座席に顔じゅう何か爪のような傷跡のある男と、骸骨のように頬がこけた男が乗っている!

運転手の若い男の腰のあたりに、骸骨のように頬がこけた男が拳銃を突きつけているようだ。

「ウヒヒヒ。太モモまぶしい女子高生のお嬢さん、早く乗ったほうが身のためだぜ。」




to be next ♯11

■こねたんの存在■
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by tencho77 | 2009-05-29 20:36 | 【君が想うよりオオカミ】
「その答えは、あなたがいちばんよく知っている。」

『 The QUIZ SHOW 』で、クイズ番組の司会役、嵐の桜井 翔が言っているセリフだ。

このドラマの内容は、司会がゲスト解答者の悪事を秘めた過去を暴き、裁いていくというもの。

関東では毎週土曜日21:00 から日本テレビ、つまり4chで放映されている。

そう、今回のTVブロ酢は4ch、それって日テレです。

ちなみに関西では『 よみうりテレビ 』で翔。

『 The QUIZ SHOW 』というドラマ、日テレ営業中のわりに、あまり視たことがない。
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なぜなら、このドラマ、エンディングのスタッフロールあたりから視れば、
全体のストーリーがよめるので、そこだけ視ているからなのだ。

明るく司会をしている神山(桜井 翔)は、実はディレクターの本間(横山 裕・関ジャニ∞)
に監禁されていて、操られているという内容が、前述のエンディングのスタッフロール
あたりからはじまるのだ。

そこで神山と実は過去につながっていたんだ、というゲスト解答者との回想シーンもあるし、
この最後の5、6分を視ればいいのだ。

神山と実は過去につながっていたんだという設定が無理矢理で、引いてしまう。

このドラマ、なにか漫画などの原作があるのかと想っていたら、
昨年同局深夜で第1シーズンなるものを放送していたそうだ。

今回は第2シーズン。
第1シーズンの登場人物(山之辺・戸次重幸)が最近やっと出てきて、
ドラマ内容の不鮮明さを解きほぐしていくのだろうか。

回を重ねるごとに、ドラマ内のクイズ番組『 The QUIZ SHOW 』の賞金ランクとは逆行して、
視聴率は下がってきてしまっている。

日テレ チーン!ご愁・・・・・。

勝手に横山 裕がNEWSのメンバーだと想っていたが間違っていた。
なので『 NEWS ゼロ 』なのです。

ジャニーズの人気のみでのドラマだと想う。

「その答えは、日テレがいちばんよく知っている。」だベア。


表店長として過去、日本テレビさんとも、よみうりテレビさんともお仕事をしたことがあります。

今回は裏なので、スッぱい批評はご勘弁を・・・。

過去NHK教育以外(1・4・6・8・10・12)は出演したことがあります・・・。

そのお話しはまた別の機会にでも・・・。




Next channel 5
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by tencho77 | 2009-05-28 20:42 | 【TVブロ酢】
好き勝手に書いている小説風、コンテンツ【 君が想うよりオオカミ 】。

おかげさまで次回で10話目の予定です!

随所にボケての職人さん名や、小ネタが入っております。

各話の末尾に、『 君が想うよりオオカミ Wiki 』のような小ネタ事典、

こた・・・違った、『 こねたんの存在 』をつくりました。

『 こねたんの存在 』の文字をクリックして頂くと、
登場していた職人さん名( 敬称略/重複は未記載 )や
単語由来の小ネタ、ストーリーに関するエピソードが出現します。

ネタバレ内容を含みますので、ご覧になる時はご了承下さい。

今回は ♯1~♯3 です。

随時更新していきます!

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by tencho77 | 2009-05-27 19:50 | ごあんない
島影と瑠璃色の海だ···。

彼女と島らしきその丘で向きあっている。

「ケイゴは私のことどう思ってる?」

どう思ってるって難しい。一言では表せない。

親友として、少なくとも嫌いじゃない。

痛っ!

「私もケイゴのこと、好きよ。」

『 好き 』って、簡単に言うけど、好きの重さはどれくらい?

軽いのか。
重いのか。

わからない。

異性からの『 好き 』は、時に罪つくりだ。
受け身のほうは、送り手の君に対する

モーション
トーク
フィーリング

すべてを支配されてしまう。

痛っ!

同性からの好きはそれ以上だが·····。

君が···君が想っているより俺は···。

彼女が呼んでいる声が遠くに聞こえたような気がした···。

「ケイゴー。ケイゴー。」


冷っ!

「ずいぶん気を失ってたわね。」

視界不良の先には、着物を着た女性の姿がうっすら見えてきた。
極道の妻風だ。
頭から水を浴びせられたようだ。

「これだけやって、やっと目を覚ましたか。」

二十畳くらいだろうか、和室のようだ。
端にある座敷牢の中で両手首を縛られ、天井から吊り下げられている。
身ぐるみを剥がされていて、全裸だ。

プチッ!
痛っ!

女は顔に付けられてる、無数のせんたくばさみをツまんでとった。

「カプセルは失くしたの?」

「···はい。」

「誰かに渡したとか?」

プチッ!
せんたくばさみをツまんでとった。

痛っ!

早くココを逃げ出したい。

どこかに非常ベル·ボタンはないか···。

追い詰められ、もう頭の中には坊主の読経音が鳴り響いていた。

「そんなもの···知らない···。」

か細くそう受け答えるのが精一杯だった。

「だいたいこういう場面で言う台詞ね。」

仕方がないという表情で、極道の妻風女は息を吸い込んだ。

「やーーー!」

かけ声と共に、一気にせんたくばさみ全部をツまみ引き抜いた!

顔面に激痛を通り越した、熱さが襲った。
断末魔の叫び声をあげ、失神した。
座敷牢の木枠は小刻みに震えている。

「このくらいにしとかんと。あの社長うるさいからな。」

極道の妻風女は、ぼやいた。
もどかしいとばかりに、天井から縄を解いて降ろした。

「馬葉ー!」

「はい、組長。」

二十歳くらいの若い男が、素早く入ってきた。

「黄色いモノが、唇のそばに付いてるわい。」

「は!すいません。少し早い昼飯の焼きカレーを食ってたもんで···。」

「こいつを蒲団に運べ。」

「え?目当てのカプセルとやらを持ってないんで、
いつものように琵琶湖に棄てるんじゃ···。」

「いや、貴重品らしいからな、こいつは。」

絶対服従している若い男は、少し引き摺る格好で、顔面傷だらけの身体を運んでいく。

「丁寧に扱えよ。なんかあったら、権田組の恥だからな。」

「は!」

若い男はゆっくりと、奥に消えていった。

ゴッドファーザーのテーマが流れる。

女組長は携帯に出た。

「ああ、道屋さん。どうやら持ってないようです。やはり途中で···。」

電話の向こうの主は不満のようだ。

「大丈夫ですよ、伯爵の時みたいに失敗はしませんから。」

その時、若い組員が再び素早く入ってきた。

「なんや、どうした。血相変えて。」

「な、殴り込みではないんですが···。」

「どうした?」

「はい。弟の敵討ちにと、はるばる山梨から来たと言っていて。」

「はるばる?そんなに田舎人でもないがな。」

女組長はゆっくりと玄関に出向いた。

そこには骸骨のように頬が痩せこけた男が、
不敵な笑みを浮かべていやらしい目つきで、こちらを見て立っていた。




to be next ♯10

■こねたんの存在■
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by tencho77 | 2009-05-26 23:59 | 【君が想うよりオオカミ】
TVブロ酢 3ch!はーじまるよー!

おねえさん
「よいこのみんな!TVを見るときは部屋を明るくして、できるだけ画面からはなれてね!」

よいこのみんな
「えー、どうしてー?」

おねえさん
「だって、特に車のCMの時は、画面に近づくと車体映像が修正されてるのが、バレちゃうでしょ!」

よいこA
「そーなんだー。」

よいこB
「おねえさん、CG修正だからバレるわきゃないだろ。昭和初期生まれか!」

おねえさん
( それじゃもうババアじゃないか、クソガキ! )
「そうね、そうだったわね。でもね車の広告関係は大変なのよー。」

よいこのみんな
「えー、どうしてー?」

おねえさん
「車体にあたる光のかげんとか発色とか、何度も何度もやり直しなのよ。」

よいこC
「そーなんだー。それでTVでかっこよく見えるんだぁ。」

おねえさん
「そうよ。かっこいいけど走っている場所、ロケ地が海外で現実的景色じゃないのが多いかも。」

■日産『 マーチ 』■

よいこA
「でも、僕ガ視たのは『カクカクシカジカ』とか『低燃費少女ハイジ』とかアニメだったよ!」

おねえさん
「そうね。そういうキャラクターかかっこいい景色を走るかに分かれるわね。」

よいこD
「あたし、こども店長みたいなキャラクターになりたい!」

おねえさん
「あれほど理解できないCMはないわ。」
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こども店長セリフ
「つまり、僕の水泳の月謝ぐらいは出るっていうこと!」


おねえさん
「???どういうことなのかしらね。『TOYOTA 3年分ください。』のことらしいけど。

 残価型設定プランがどうのでこのCMを視たかぎりでは、さっぱりわからないわ。

 こども店長には教育的指導が必要ね。イエローカードだわ。」

おねえさん
「だいたいこのあいだ記事にもなってたけど、CMの6割が視聴者の心に届かずってことらしいわ。」

 ■記事■『 CMの6割、視聴者の心に届かず…好評価トップ「白戸家」 』

おねえさん
「CG処理や海外景色走行の映像に『 ※イメージ 』のテロップはいらないのかしらね。」

おねえさん
「食品だとうるさいのにね。化粧品だと出るじゃない、『 個人の感想です。 』とかって···。」

おねえさん
「乗り心地だって個人の感想じゃ···。」

おねえさん
「みんな!わかったかな!って·······誰もいな~い!





Next channel 4
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by tencho77 | 2009-05-25 20:54 | 【TVブロ酢】
『 品名:マドロス 品番:9000 』

商品請求カードに記入して、受付カウンターに出した。

店員は「しばらくお待ちください。」と言って、奥からしばらく戻ってこない。

携帯が鳴る。

「もうOKか。わかった。」

店員が戻ってきて、カウンターの鍵を外し中へ通される。

秋葉原のゲームショップ『 GERUNIKA 』。
店内は所狭しとレトロ系ゲームが陳列されている。

カウンターの内側奥は、壁のように段ボールが山積みになっている。
中古として販売するために、買取ったゲームが入っているのだろう。
その段ボールの人1人ぶん通れるくらいの隙間から見える扉に向かった。

扉にほど近い段ボールのいくつかは、中に監視カメラが隠してあるようだ···。

店員がカウンターに戻ると、扉をノックした。

「やま。」

「さーん。」と笑いながら店長が迎え入れた。

「ベタな合言葉みたいなことすんなよ!面倒くさい。」

「まあまあ。そう怒んなさんな、池袋さん。」

店長は不適な笑みを浮かべて椅子に座った。

「今どき小学生でも、あんな合言葉ごっこしないぜ。」

あきれた表情で腰かけた。

「今日は福岡からですか?」

「ああ。徹夜状態でね。」

店長は、それは大変だというしぐさで冷蔵庫から、何本か茶を出してくれた。

表向きは主にファミコンを中心に、中古レトロゲームを扱っている。
その傍ら、裏で合法なモノは当然、違法なモノも含めてありとあらゆるモノを扱っている。
裏ブローカーとしても店長だ。

「途中までデータ解析は出来てる。」

「途中からを私に解析しろと、池袋刑事。」

「その呼び方はやめろよ!確かにそうだが公安だからよ。」

「捜査協力手当はでるんすか?」

「協力の結果によってだな。」

敵か味方か···。
どうせ金次第で変わるんだろう。

「とにかく時間もそんなに無い。これだ。」
店長は渋い表情で、USBをPCに差し込んだ。

「画面フリーズ後に出たファイルが、まずこれですね。」

画面には名簿、リストのようなものが表示されている。


 個体1 伊保 能人 ■■ A

 個体2 部■ ■■ 宮城 C

 個体3 ■■ ■■ ■■ F


「個体1、いぼ のうひと?」

店長は漢字に弱そうだ。

「いぼ のいと。メタル系バンド『 伯爵 』のリーダーだった男だ。」

「ああ、道プロの。道プロタレント、
ゆうすけサンタマリアぐらいしか知らないなぁ。」

虫食いお題のようなところを出現させようと、
慣れた手つきでハッキングのような解析が始まった。

 hayato 2438
 baggio 0326
 NKGW01

店長は次々と暗号のような入力を繰り返した。
出てくる情報を収集、編集した後、ピタリと入力を止めた。

「残念ながら、虫食いは埋まらないです。」

「やはりそうか。リンクするあと何データが必要だな。ひとつは見つけて大阪からくる予定だ。」

「でもこのファイルで、ひとつだけですが別記録データを引き出せそうです。」

店長はそう言うとゲーム機を一台棚から持ってきた。

「PCエンジン?飽きちゃってゲームをプレイか!」

「違いますよ。これはPX‐G900っていうデータ解析マシン。
違法だから、あんたら連中にわかんないような外ヅラにしてんの。」

だから商品請求カードにも呼び出す時はあんな暗号だったのか。
ほとほと店長の脳ミソは、小学生レベルの駄洒落だなと呆れていた。

PCエンジン、いや
PX‐G900をPCにつなぎ、起動させた。

画面は一瞬、暗くなったがすぐに戻り、
先程のリストでは無いデータが浮かび上がった。

「どうやら軍事施設からこの個体達に対するモノを手に入れてるようですね。」

「どこの軍事施設だ?」

「沖縄ですね。」

「買い主みたいなのはわかるか?」

「ええ、有上という武器商人です。私も少し知ってます。」

「少し?」

「ええ、軍の基地など裏からの武器横流しのプロ。祖父からで彼は三代目です。」

「軍側の協力者とかは?」

「いますね。たぶんこのシステメンコという人物。階級は大佐のようです。」

携帯が鳴った。

携帯からの報告を聴いて、おもいきりテーブルにパンチした。

「そんなに拳で叩かないで下さい!衝撃でマシンが壊れちまう。」
店長の嘆きはうわのそらのようだ。
目を閉じてうつむいている。

「どうしたんですか?」

「対象者に誤解されて、なかなかデータ入りUSBを渡してもらえず···。
あっち側に拉致された。」



to be next ♯9

■こねたんの存在■
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by tencho77 | 2009-05-24 02:03 | 【君が想うよりオオカミ】
( またこのパターン、遅刻かも···。 )

秋絵は通学のバスに乗りながら、少しあせっていた。

いつもは原付スクーター、ホンダのロードパル、俗称『 ラッタッタ 』で通学している。
レトロ感覚が好きで乗っているが、その年式の古さにたびたび故障する。
自宅前のバス停から通っている『 京都聖火女子高前 』まで、ゆうに30分はかかるのだ。

( 朝からおじいちゃんの特攻ばなし、長いんだもん···。 )

両親は仕事の都合で海外に在住、祖父と二人暮しである。

( あ。まだポンポン山の辺りか、どうしよう···。 )

祖父が大文字山のことを『 ポンポン山 』と呼んでいて、その呼称が頭に沁みついている。
有名な大文字焼きで、『 大 』の文字がポンポンと燃えさかるという言い伝えからだという。

( おじいいちゃん、速く死ねばいいのに。 )

いまどきの女子高生感覚なのはわかっていた。
痴呆がだいぶ進んできて、耐えられなくなってきていた。
昔は『 ハイパー源さん 』の異名を持つ、腕のいい寿司職人だったのに···。

「眠い。」

おもわずそうつぶやいた。
昨晩から今朝にかけて、無料体験お笑い系サイトにはまっていてほとんど眠っていない。
小さいアクビをしながら、窓の外を眺めた。

あきらかに急激なスピードのトラックが、映画のようにこちらに迫ってくる!

ドシャーン!

バスの運転手の反射神経むなしく、車体の横っ腹を少しえぐりながら、
トラックは賀茂大橋の欄干に激突して停まった。

バスの運転手は乗客を車外へすみやかに誘導した。

「痛いっ。」

バスを降りる時、壊れた扉の隙間に指を少し挟んでしまった。

( ついてないわ。やな感じ···。 )

乗客達は携帯で救急車や警察を要請している。

( 学校へ行かなくちゃ、遅刻だ···。 )

こんな事態に陥ってもなぜかその意識があった。

( トラックの運転手、どんな奴だろう···。 )

遅刻に輪をかけ指を痛めた元凶、トラックの運転手の顔を見てやろうと想った。
フロント左部分がまだ少し煙のくすぶっている、トラックの運転席に近づいた。

『 ヤマト急便 猫山 』

気を失っているそいつの名札にはそう記されている。
いずれ救急車がきて運んでいくだろう。
冷ややかな目で見ながら通り過ぎた。

指から血がそこそこ流れ出ている。

舌打ちをしながら、とりあえず鴨川の水で洗い流そうとそのまま橋の下に降りていった。

「うううっ。」

気味の悪いうめき声が一瞬聞こえた。

「だ、誰?」

返事がない、ただの屍のようだ。

と想い、通り過ぎようとした瞬間、草むらから足首を掴まれ転倒しそうになった。
ガラスでできた鳥のような心なので、叫び声をあげることすらできない。

「た、頼む、助けてくれ···。」

足首を掴んだ、身体じゅうにカスリ傷を負ったその男は蚊の鳴くような声で訴えていた。

とっさにカバンに入っていた部活用のアクエリアスを出して飲ませてやった。

カバンの校章や中の生徒手帳をじろじろ見られている。
あわててカバンのクチを閉めた。

「ありがとう。」

「早く救急車を···。」

携帯を持っている手を掴まれた。

「待ってくれ!」

「え?どうして、だってけっこう傷が···。」

「追われてるんだ···。」

「誰に?ひょっとして警察?」

「いや、違う。いやそうかな?」

「·····。」

「ニセモノの警官だったんだ。」

橋の下に隠れながら話す、身体じゅうにカスリ傷を負った男によれば、
大阪から東京に向かう途中、白バイのニセ警官に襲われ逃げてきたという。

「こ、これを預かってくれ···。」

「なんで?いやよ···。あ!」

強引にカバンのチャックを開けられ、小さなカプセルのようなモノをねじ込まれてしまった。

気味が悪かったので、とにかくその場を走り去った。

( あとで捨てよう···。 )

橋のほうを振り返ると、さっきの場所に近い土手に黒い高級車が停まっている。

( あの車、プレジデントっていうんだっけ···。 )

車からヤクザ風の男達が降りていったのが見える。

想わず足を止めて遠まきに見てみた。

身体じゅうにカスリ傷を負った男は、とらえられた宇宙人のように両脇を抱えられ、
プレジデントに乗せられていった。

( やっぱ捨てるのをやめよう···。 )

カバンのカプセルを手でたしかめながら、そう想った。





to be next ♯8

■こねたんの存在■
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by tencho77 | 2009-05-22 21:01 | 【君が想うよりオオカミ】
「ど~も~『 スペシャルフラッグ 』で~す!」

「ぼくら新人なんでね、どこにいるかわかんない、隠れてんじゃないか?なんていわれてますけどね・・・」

お笑いコンビ名にむいてるんじゃないかと想ってしまう、『 スペシャルフラッグ 』という響き。

そう、となりのレトロ4匹目は、『 スペシャルフラッグ 』です!
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この隠れたキャラ的なものを見たいがために、当時の少年はいくら金を注ぎ込んだか・・・。

え?しょっちゅうみれる?

それは『ニューラリーX』のことですね!
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ラリーXシリーズ、独特なBGM音楽で大好きです。

赤色の敵ラリーカーから逃げながら、
道端に突然落ちているフラッグを集めてクリアしていくゲームです。

『ニューラリーX』の『 スペシャルフラッグ 』を取ると、得点が倍になリやられるまで有効!
レーダー上に黄色の点滅で表示されてました。

敵ラリーカーをよける手段として、青色の自機ラリーカーのケツから煙幕を出したりもできます。
敵ラリーカーや障害物の岩にあたるとやられてしまい、『 BANG! 』の表示がむなしくでます!

独特なBGM音楽を聞きながら、少年はいくら金を注ぎ込んだか・・・。

そしてもうひとつの『 スペシャルフラッグ 』の記憶・・・。
取ると自機が1UPする、隠れキャラ的な『 ゼビウス 』の『 スペシャルフラッグ 』です!
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初めて映画館で観た『 スター・ウォーズ』に興奮さめやらぬ少年。
『 ゼビウス 』の当時にしては斬新だった、よりリアルにSFを感じることのできるキャラクター。
キャラクター呼称や用語『 ソル 』や『 バキュラ 』『 ザッパー 』など、
なんかかっこよくてのめりこみました。

金属のような効果音を聞きながら、少年はいくら金を注ぎ込んだか・・・。
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当時を懐かしみ、ファミコン版『 ゼビウス 』の『 スペシャルフラッグ 』をレビューしてみます!
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『 スペシャルフラッグ 』はある特定の場所を、左から右、右から左と
ほぼ横一直線に地上攻撃をすると出現します。
当時のナムコ開発スタッフが上司に『 これはバグ 』と、嘘までついて入れた要素とのことです。

川のうえ、湖みたいなところ、アーケード版でナスカ地上絵のあったところなどを次々と爆撃!!

・・・・・でない。

ひょっとしてファミコン版では出現しないのか?
気を取り直してもう一度。

・・・・・でない。

自機が結構すぐやられてしまう。

よーし、禁断の秘儀!無敵状態!

タイトル画面でゲームロゴがキラキラと光っている間に
ⅡコントローラのBボタンを押しながら、
十字ボタンを右9回、上2回、左2回、下9回の順に素早く押す。
うまくいくと画面に8ケタの0数字が出現!
『 10000000 』と入力すると無敵状態になれるのです!

自機に敵が当たって、爆発音がでるも破壊されることなく進んでいくのです。
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・・・・・でない。

無敵状態だと出現しないのか?
7回ほどチャレンジしましたが、場所の記憶が間違っているのか下手なのか・・・。

『 スペシャルフラッグ 』については、よく調査して再チャレンジしよう。
『 うっでいぽこ 』の時のように心折れてしまったのです。

せっかく無敵状態なので、めざせ1000万点カウンターストップ!
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このままファミコンの電源つけっぱなしで放置してみよう。
朝起きたら計算上300万点くらいになっているはずだ。



翌朝。

熱ーくなったACアダプタ。

そしてTVの電源をつける・・・・・。



画面はフリーズ、得点もわずか27万点で止まってる・・・。
しかもその写メデータを消失してしまった。

工事中の看板を出し、翌日再チャレンジとも想いましたが・・・。
熱くなったACアダプタを思うと、ファミコン本体の故障は避けたい・・・。
挑戦中の挑戦状ゲームできなくなってしまうおそれもあるので、
少し間を置いて必ず再チャレンジ、レビューしてみます!




next Capture! 5匹目

※隠し面 【 4挽き目-B 】 
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by tencho77 | 2009-05-22 11:15 | 【となりのレトロ】レトロゲーム

おしらせ

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 【となりのレトロ4匹目】予定でしたが、誤ってデータ削除のため工事中の看板です。

※このページは更新後、削除する予定でしたが、せっかくコメントも頂いたので残します。 
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by tencho77 | 2009-05-21 18:56 | ごあんない
『 折り返し連絡ください。 いそぎ東京に向かいます。 ケイゴ 』

車中、幾度となくメールを打った。
あいかわらず彼女の携帯からは、返信、応答がない。

「阪神から名神に抜け、東名でいいよな。」

ティーダを運転してくれている友人が言った。

「お、おう。」

どことなくぎこちない返事。
今までの出来事を話すか、話すまいか迷っている。
話したら、すぐ警察に通報されてしまうかもしれない。
いや、もう誰かが通報しているかもしれない。
奴も含めて・・・。

( 田戸さんはどうなっただろう・・・。 )

考えたくない。
心も現実も逃避行している。

腹が鳴ってしまった。

「途中のサービスエリア、大津あたりに寄っていくか。」

ティーダ乗りの友人は、東京へ行く理由をあまり深く尋ねてこない。
気をつかってくれているようだ。
所持金も無く、理由あって電車や高速バスで移動できないので乗せてくれ、と突然連絡した。
はじめ少し怪訝な声ではあったが、こころよく引き受けてくれた。

「そうだな!俺もあそこの名物定食たべてぇし。」

必死に明るくふるまった。

カーステから流れる好きなBGM、R&B系バラードが耳心地よい・・・。

♪WRECKS N EFFECT 『 Juicy 』
♪BOBBY VALENTINO 『 Slow Down 』
♪AVANT 『 4Minutes 』
 
景色は朝焼けしはじめた。


朝焼けか、夕闇なのかどちらかわからない。
紅蓮色背景の島影が頭に浮かんだ。
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どこか懐かしい原風景的な感覚だ。

逆光でよく見えないが、海は瑠璃色がかっている。
都会の汚い海とは違うようだ。
さざ波の音以外、あたりは静寂だ。
南のどっか・・・の島なのか。


「おい!着いたぞ。」

びくっと反応し、ダッシュボードに手をぶつけた。
少し眠っていたようだ。

「お。まずは期間限定出店中、『休す屋』の鎌団子でも食うか?」

「いや、先にメシにしよう。」

ゲイBARでのバイトが東京から来た客もいて忙しく、昨日の昼からなにも食べていなかった。

「じゃあ俺は名物、テンプラDX定食。」

ティーダ乗りの友人に先を越されてしまった。

「じゃあ、俺は・・・・・海老フライ定食でいいや。」

テンプラDX定食は名の通り、テンプラが種類と共に山盛りだ。
海老やイモはもちろんのこと、ブリやふなのテンプラまでもが盛ってある。
ティーダ乗りの友人はテンポよく食べはじめた。

「よく朝からそんなに食べれるな。サービスで付いてたそれも。」

「ああ、ひじきか。俺、ひじきは別腹だから。」

すきっ腹で急に好きな海老フライを、がっついてたいらげた影響か、また腹痛が襲ってきた。

「食ってる途中ですまん。手洗いに行ってくる・・・。先に車へ戻ってて。」

しょうがないなという顔で、友人はひじきをつつきながら見送っている。

別棟の手洗いからレストランに戻りながら、駐車場のティーダを見ると空席だ。

レストランの自分のいた席に目をやった。

友人がいない・・・。

食器も片付けてある。

2階から、琵琶湖が展望できるのでそっちへ行っているのだろう。
お土産売場などがある2階へあがった。

早朝なので人影はまばら、いい感じで琵琶湖を望めた。
琵琶湖に彼女の笑顔をオーバーラップさせ、ぼーっとしていた。

見覚えのある顔が一瞬、少し離れた視界の先にはいった。
その男は同じプロダクション所属、大阪事務所によくいる俳優だと思う。

( イトゥ?・・・・・なぜここに? )

いやな胸騒ぎしてきた。

イトゥに見つからぬよう、駐車場へ行って遠まきにティーダを見た。

左の前輪、右の後輪、共にパンクさせられているようだ。

高速道路のサービスエリア。
逃げ場がない・・・。

とっさに人の気配が少ない建物の裏手にまわっていた。

パンか何か食品の納品で、トラックが停車している。
サービスエリアへは高速道路を使わなくても一般道から納品できるようになっている。

( これの荷台に隠れて乗ってしまうか・・・。 )

無理だ。
そんなことしても、すぐにドライバーに見つかってしまう。
頭の中が真っ白だ。
思考回路がうまく働かない・・・。

突然、腕をつかまれた!

「こらお前。万引きか。」

右手に伝票を持ったドライバーだった。

動揺しながら必死に嘘をついていた。
友人にからかわれ、東京ヘ向かう途中でこのサービスエリアに置き去りにされた。
車の故障、けが・・・。

「ふ~ん。仕方がねぇ。乗せてってやるよ。そのかわり、俺の苦手な伝票を仕分けしながらだぞ。」

職人気質のドライバーは気前よく助手席に乗せてくれた。
万が一ドライバーに通報されても、事情を説明しそのまま警察に保護してもらおうと考えていた。

「俺は猫山ヒロトっていうんだ。おまえは?」

「お、沖谷ケイゴです。」

「普段は東京でコンビニの納品廻りだ。運がいいな、今朝は臨時便だぜ。」

トラックは名神高速を東へ向かった。
伝票の仕分けをしながら、猫山に感謝の言葉を何回も何回も繰り返した。
恐怖を忘れるかのように世間ばなしや東京のことを話していた。

「おっといけねぇ。」

猫山はトラックを路肩に突然止めた。

バックミラーに赤い光を点滅させた白バイが映っていた・・・。





to be next ♯7

■Car Stereo BGM♪■&■こねたんの存在■
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by tencho77 | 2009-05-20 20:15 | 【君が想うよりオオカミ】